歯の咬み合わせの位置は、上顎を基準として下顎の周りの筋肉がもっともリラックスした状態をキープできていることが望ましいとされています。しかし、何らかの原因で咬み合わせが悪くなると、歯の片側だけで咬むようになってしまうなど、左右のバランスが崩れてしまいます。このことが全身の骨格の歪みや筋肉のバランスの悪さにつながり、身体の不調につながることがあるのです。
頭痛・肩こり | 筋肉の緊張からの血行不良で、頭痛・肩こりなどになりやすくなるといわれます。 |
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身体の異常 | 血圧異常や運動能力の低下、自律神経失調症などを引き起こすことがあるといわれます。 |
顎関節症 | 顎関節が正しい位置からずれると、口が大きく開けられない、顎が鳴る、顎が痛いといった症状が出ることがあります。 |
このように、お口の中のちょっとした問題が咬み合わせの悪さにつながると、その後、思いもよらない体調の変化につながることもあるのです。虫歯治療、矯正治療、インプラント治療、これらのどの場面でも、咬み合わせを考えた治療が必要です。
運動療法
顎関節症の可逆的保存治療法の一つです。運動療法にはマニピュレーション、ストレッチ療法、筋訓練療法、マッサージ療法などがあります。 |
スプリント療法
運動療法同様、可逆的保存治療法の一つです。顎位を修正し、顎関節や筋への負荷を軽減します。夜間のみ使用します。 |
矯正治療
顎関節症の原因が歯列の乱れである場合は、矯正治療で改善が期待できます。 |
補綴(ほてつ)治療
虫歯治療で使う詰め物・被せ物を使って、咬み合う歯の高さを調整します。症状からではなく、原因である咬み合わせにアプローチする方法です。 |
顎関節症の症状が改善しない場合は、専門の病院をご紹介いたします。